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新たに「おひさまたい肥」づくりスタート
笑顔広がる循環型社会
6月29日、遊休農地での菜の花栽培や、廃食油のリサイクルなどを通して、循環型社会を目指す「第6回菜の花バイオマスプロジェクト会議」(岩本廣美議長)が奈良市で開かれた。
会議報告によると、廃油回収ボックスは29の自治体107か所に設置され、昨年4月からスタートした廃食油の回収量は、3月までの1年間で12,543リットルと月平均で1,000リットルを超えた。
廃食油から精製されるバイオディーゼル燃料利用機関も次々と増えている。地元企業の建設機械(五條市)や保育園送迎バス(橿原市)ほか、斑鳩町のごみ収集車にも使われるようになり、BDF燃料の供給が追いつかないほどという。
また、菜の花栽培も菜種の無料配布や菜の花オーナー制度の推進のかいあって、昨年度に比し3倍の面積に拡大した。会議中、栽培過程や収穫量などについても情報交換があった。3月に発行された菜の花環境教育ハンドブック『菜の花と環境』は香芝の小学校で教材として採用されるなど、今後も、多くの教育現場で活用される見込みだ。
同会議中、注目を浴びたのが、毎日出る家庭の生ごみと太陽熱を利用した「おひさまたい肥」プロジェクト。5月には葛城市と協働で市民と市職員など30人のモニターによる「おひさまたい肥」作りがスタートした。同会議の谷口暁事務局長が市販の道具ケースを改良して作った簡易生ゴミ処理容器を使って実践中だ。
おひさまたい肥とは
●太陽熱を利用する(熱乾燥)
●微生物の働きを活発にする(床材で微生物乾燥)
●においがほとんど出ない
●特殊なものを使わない(容器、材料、微生物とも)
●一次、二次処理をして完熟生ごみたい肥が作れる
●花や野菜を作る楽しみにつながる
●その他の有機性資源の利用に広げることができる
※床材材料…もみがら、米ぬか、落ち葉、赤玉土または山土